愛する人と過ごす時間
以前、4ヵ月活動されてから中途退会された方の一言です。
「結婚のプレッシャーに悩むより、自分のペースで一人で穏やかに過ごす日々の方が心地いいんです。」
彼女は40代前半、結婚相談所への入会は2回目でした。
私が彼女と活動する中で思うことは、二点ありました。
1. 感情のアップダウンが激しい点
入会当初から、その兆しを感じていました。
一時的に感じた寂しさや将来への不安。そういった心の揺れから、勢いで相談所に申し込んでしまう方は、実は少なくないのではないでしょうか。正直なところ、入会者の三分の一ほどはこのタイプかもしれません。
「仕事が忙しくて時間がない」と言いつつも、書類の準備や面談の調整など、活動開始までのステップは驚くほど早く進められます。それだけ焦りや衝動が強かったのでしょう。ところが、いざ活動を始めてみると、出会いの場によって一時的に寂しさが和らぎ、今度はその意欲そのものが薄れてしまう。つまり、活動を始めることで安心してしまい、目指していたはずの「結婚」という目的がぼんやりと遠のいてしまうのです。
でも、結婚とは一時的な感情で決断するものではありません。
ましてや、寂しさを埋める手段でも、気分転換の延長でもないのです。
感情に流されやすい方は、まず自分自身の心の土台を整えること。それが本当の意味で「結婚を目指す」ための第一歩になるのだと思います。
2. プライドが高い点
年齢やキャリアという理由ではなく、その方そのものの性格の問題です。相談所に入会したから性格が変わるわけでもありません。こちらはアドバイスはできるものの、その後は本人次第です。一人の時間が長くなると、人は次第にわがままになっていくものです。ほんの少しの人間関係のストレスにも敏感になり、誰かと一緒にいること自体が煩わしく感じられてしまう。
「一生一人で生きる覚悟がある」と言い張る人も、実際にはその孤独と、どこかで静かに戦っているのではないでしょうか。長い人生、たとえ結婚して子どもがいても、最終的には誰しも一人になるもの。それなら、一人になる時間は、これから先、望まなくともいくらでもやってくるのです。
だからこそ、今、与えられている「誰かと過ごす時間」。
その時間を、愛する人とともに大切にすること。
それが、私たちに人間らしさを教えてくれるのではないかと思うのです。
長い人生と言っても時間はあっという間に過ぎていきます。
残された人生を愛する人と家族に囲まれて過ごしたい方。お待ちしております!